続・人相で上げる縁起術!良い人生は良い表情から☆

しっかり反省し懲役を全うし、男は人相鑑定士に興味もあったので自分の顔も見てもらう事に。

そこで鑑定士に『あんた、顔に死相が出てるよ。』と言われてしまうのでした。

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男は衝撃を受けつつも、悩んでいても仕方が無いと一念発起し、坊さんになって運命ごと変えてやろうと決意。とあるお寺の門を叩きます。

 

そこでお坊さんに顔を見られ少し考えた後、こう言われるのです。

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『まず食事を麦と大豆だけの質素な物にしなさい。それを1年続けられたら、弟子にしてやろう。』と言うのです。

 

男はあい分かったと街に戻り、川に停る舟の積み下ろし等の仕事をしながら、ちゃんと言われた通りに麦と大豆だけの食事をし始めるのでした。

 

それから1年、男はちゃんと【節食】やり遂げたのでした。

 

そしてまたあのお寺に行き、お坊さんに顔を見てもらった所、まさか言われた通りの節食を1年続けて来るとは思ってはおらず、実際にやり遂げて来たこの男の熱意に驚かされたのでした。

 

そして顔の死相もキレイに消え、コレなら入門を許せると思い、良くぞやり遂げたと褒め称え、入門を許可したのでした。

 

しかしコレに驚いたのは、やり遂げた当の男自身も同じで、本当に節食だけで人相が変わり、あんなに強く拒まれていたお寺への入門まで許可されるなんて。

 

これは面白い話しだと感じ、人の表情と人生の関係性に興味を持ち、お寺への出家話しを丁重に断ったのでした。

 

そして男は職を変え、まずは髪結い床の見習いを3年。風呂屋の三助業(客の垢すりや雑用係り)を3年。次は火葬場の隠亡焼き(遺体を焼却する人)を3年と、どれもこれも人の顔をおがめる仕事ばかり。

 

そうです。男は客や遺体など、人の顔と性格を照合する研究を徹底的に行う為の仕事を転々としていたのでした。

 

続く。